Born to compose the music

気持ちと空気をためて、ためて。11月に入ったんで、昨日、お仕事頼まれている無声短編映画を、久しぶりに、躊躇なく、一気に観ながら即興で12分に渡る音楽を書いた。一回勝負でね。キーボードに走らせる指も見ず、フィルムに魂をシンクさせた。昨日と今日、それを聴き直しフィルムを何度も観ながら、録音された音を整理し形を整えながらより良くしているのだけど、やっぱり私、音楽を書くために生まれて来たんだって強く思った。才能というのかはわからないけ ど、稀なギフトを宇宙から与えられた、私は音楽師なのです。人にはみなそれぞれ役割があります。私は小さい事にそれを見つける事が出来たので、親の協力も 得ながら技術を蓄え努力もし今に至っています。人生最大の悲しみを乗り越えた後、心の奥に清らかさを見い出し、今また、透明な自分が音楽と新たに向かい合 い、新しい音楽を生み出しています。

p.s. 誤解のないように付け加えるけど、私だけが特別に才能があるわけじゃないからね。皆、元は全く同じ。曲を書く時なんかも、心にどれだけオープニングがあるか、流れを信じて雑念を入れずその瞬間にどれだけ全てを委ねられるか、そういう事もたぶん重要で。私には出来ない事も沢山ある。股関節硬いから、バレリーナになるために今生は生まれて来ていない、というか、その重要性を私が小さい頃に教えてくれる人がいなかったから訓練も出来なかった、とか。そういうのも、たぶん運命のひとつだけど、だからと言って関節がやわらかくなる努力はやめない。バレリーナになりたい思いは消さない。でも、お片づけのプロになるためには生まれて来てはいないな(笑)。音楽は私のお家。宇宙そのものなのです。みんなも宇宙そのものであり、それぞれの役割を受け持つお家です。